vol.4 パトリック・オアンシア先生とヨガベルトの場合。

ヨガベルト・ヨガブロックでできる10のポーズ。

立位のポーズ

Standing Flow

ヨガスタジオで壁からロープが吊り下がっているのを見たことはありませんか?アイアンガー・ヨガを教えるスタジオに通っている方の中には、ロープがないと始まらない。そんな方もいらっしゃるかもしれませんね。
そこでロープがないなら “ロープもどき”を作ってしまおう。という斬新なアイデアが恵比寿/代官山のヨガスタジオ・ヨガジャヤのパトリック・オアンシア先生から届きました。ヨガベルトをしっかりと固定させる場所が必要ですが、ちょうどよい窓枠や扉枠があれば、いますぐに試してみたいクリエイティブなアイデアのご紹介です。

パトリック先生がロープの代用としてヨガベルトを使うのは、「支えられた感覚」を養うため。それから「関節の空間」を感じとるためだと言います。このやり方では数多くのポーズをいつもよりも支えられた感覚の中で行うことができます。たとえばこれから紹介するアドムカ・シュヴァーナ・アサナ(下向きの犬のポーズ)からヴィラバドラーサナ2(戦士のポーズ2)への移行では、支えられている感覚とともに股関節に気持ちよい空間をもたらしてくれます。「股関節を開こうとしてかえって圧迫させてしまうこともあるので、ベルトを使うことで股関節の広がりを感じることができるでしょう」(パトリック先生)

立位のポーズ
1. ヨガベルトを2本使います。ヨガベルトで輪っかをつくったらバックルの方を窓枠の外に垂らします。
立位のポーズ
2. 窓を完全に閉じてしっかり固定されていることが確認できたら
立位のポーズ
3. ベルトを交差させ右側のベルトに左脚を、左側のベルトに右脚を入れます。
立位のポーズ
4. ヨガベルトを股関節の付け根に固定させたまま前屈します。手は床に添えて足はやや後ろに歩ませて、心地いい場所を見つけましょう。交差させたベルトが股関節を後方へ引っぱるので、関節周りに空間をつくり、腰椎に伸びをもたらします。
立位のポーズ
5. 右脚のヨガベルトを外します。左足を30-45度程度外に回転し、右足を前に出します。この時にヨガベルトは左股関節の付け根にできるだけ近い位置で固定したまま、右膝を約90度まで曲げていきます。ヨガベルトは左腰の外転をサポートし、関節に空間をつくります。
立位のポーズ
6. 左右を入れ替えます。左脚にヨガベルトをひっかけたまま左脚を前に出し、右脚を後ろに。ヨガベルトが左座骨を後方に引っぱってサポートするので骨盤が解放され、右股関節が無理なくスムースに外転されます。

ウォーリアポーズのシリーズ(1・2・3)の他、アルダチャンドラーサナ(半月のポーズ)、三角のポーズやサイドアングルポーズ、ウッタナ―サナなど、多くの立位に応用することができます。(モデル & 翻訳:堀江 里子)

INFO

パトリック・オアンシア90年初頭にヨガと出会う。ミッションは、ヨガの特質を、意識を高め直感へのより大きな信頼を促進しながら、その他の英知の伝統、哲学や社会学、環境と共存する感覚と統合させること。ヨガの全形式の真価を認めながらも、そのティーチングはひとつの伝統に縛られるものではない。現代的生活の中で”人生を高める要素としてのヨガ”の現代的な解釈をベースに、カリキュラム開発やエッセイ執筆、ティーチャートレーニングプログラム監督、世界中でのワークショップやリトリートを開催。また、音楽プロデュースやパフォーマンス、写真やビデオ撮影、デザインへの興味も追求している。多くの時間を日本とヨーロッパで過ごしているヨガジャヤのディレクター。14年以上、あらゆる背景の生徒に何千時間もの指導を提供してきたヨガ アライアンスE-RYT500認定ヨガ講師。
YogaJaya Baseworks (ヨガジャヤ・ベースワークス)
レッスン・練習でもヨガベルトの使用頻度は、全体の2割程度です。
YogaJaya

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TEL:03-5784-3622
YogaJayaヨガは、生命に満ちあふれた健康な身体と心をつくり出す可能性を秘めた人生の哲学です。ヨガの主たる哲学はシンプルです:マインド、身体、精神は一つであり、明確に分け隔てることができないということ。どうこれを手に入れるかに関する見解は異なり様々ありますが、ヨガジャヤは、異なる視点にオープンなマインドで接し、練習をとおして個人的な体験をすることで、誰しも普遍的な恩恵へと導かれると信じています。詳しくは >> http://www.yogajaya.com/jp/