vol.1 奥野恵子先生とヨガベルトの場合。

ヨガベルト・ヨガブロックでできる10のポーズ。

スプタ・パダングスターサナ

Supta Padangusthasana

ヨガベルトがあれば、腕、脚の長さや柔軟性によって制限されるようなポーズも、カラダを縮めることなく行えるので無理をせずにポーズの効果を得ることができます。たとえば、スプタ・パダングスターサナの場合、手で足の指をつかもうとして膝が曲がってしまったり(写真※1)頭が持ち上がってしまう(写真※2)ことがありますが、Afterの写真のようにヨガベルトを使って天井に向かってあげた足裏をベルトでサポートすれば、ハムストリングが硬くても、気持ちよく伸ばせることができます。

ヨガベルトが長めであれば、腰部を安全にストレッチすることもできます。ポーズに入る前にバックルを使って輪っかを作り、天井に向けた方の脚のつけ根と、床に着いた方の足の裏にかけてしっかりと締めます。そして上げた方の足裏にもう1本のベルトをかけるようにして両脚を伸ばすと、左右の体側を均等にストレッチすることができます。このヴァリエーションは、股関節に十分なスペースを作り、骨盤の左右のバランスを調整するのに役に立ちます。仙腸関節周りに痛みを感じている生徒さんにも効果的で、痛みが緩和されたという声もよく聞かれますよ。お試しください。

スプタ・パダングスターサナ
スプタ・パダングスターサナ

脚の付け根のベルトが股関節に空間を作る役割をしているのを感じましょう。上に持ち上げている脚側の腰が横に飛び出ないように意識し体側が左右均等に伸びるようにします。(モデル:satoshiさん)

INFO

奥野恵子ロサンゼルスでアイアンガー指導者であり、Yoga Journal のアーサナコラム執筆者マーラ・アプト(Marla Apt)の アシスタントを3年間務めた後、帰国。現在、東京を拠点に活動中。SHIZENヨガスタジオで指導する他、アンダーザライトでは指導者養成講座の講師を担当している。アライメントへの理解と分かりやすい説明で評価の高いレッスンが人気。全米ヨガアライアンス認定500時間、リストラティブヨガティーチャートレーニング修了。