vol.7 ヒスク先生とヨガブロックの場合。
ウティタ・トリコナ・アーサナ
Utthita Trikonasana
ウティタ=「伸びた」、トリコナ=「三角」、アーサナ=「ポーズ」という3つの言葉からなるウティタ・トリコナ・アーサナは、足首を強化し、脚を整え、腰椎をストレッチしてくれるので、腰の調整としても有益なポーズ。どっしりとした土台の上に、胸が左右に広がる感覚は、実に心地よいものですが、床へ手を着地させることを目的にしてしまうと、【 Before 】の写真のようにバランスが崩れやすくなります。
そこで、壁とヨガブロックを使って、練習してみましょう。上体を横に傾けやすくなり、体側が心地よくストレッチできます。三角形をイメージして、手足をまっすぐに伸ばすことが、心地よさの秘訣です。(ヒスク先生)
やってみましょう。
- ヨガマットを壁につけて平行に敷き、ヨガブロック2個 を用意します。
- ヨガマットの中央で壁を背に、壁から約10cm離れた位置で両足を1m幅に開いて立ちます。両腕は床と並行になるように左右に伸ばします。
- 右脚の太ももとつま先は、外へ90度回転させ、膝は真横(つま先と同じ方向)へ。
左脚のつま先は少し内側へ向けて、膝は正面へ。尾骨と頭頂は、右側へ傾かないよう中心線を意識しましょう。
- 吐く息で、上体を右側へと伸ばしながら、右手をブロックに置きます。右左の腕は、一直線に伸びています。ここで、ブロックを使うと、左腰が前に傾かないので、骨盤が開きやすくなり安定感をもたらします。
- 両脚の太もも(大腿四頭筋)は、脚の付け根に向って引きあげるように、しっかりと強く保ちます。膝の裏側も、気持ちよく伸びていることを、意識しましょう(写真※1)。胸とウエストを天井方向へ回転し、肩甲骨を引き下げます。左手の親指を見て頭を回転させて、頭頂と尾骨が一直線になるよう意識して、ゆったりとした呼吸を感じます。
反対側も行いましょう。
膝の裏が伸びない、また伸びきってしまう場合は、もうひとつのヨガブロックを右足の下に置き、踵で床を、右足指の付け根でブロックのエッジを押すことで、膝頭が引き上がり、両脚全体と背骨がストレッチされます。
私たちの普段の生活では、あまりすることのない動きなので、難しく感じるかもしれませんが、ヨガブロックを使って土台の意識を培うことで、心地よく全身をストレッチできるポーズです。お試しください。
INFO
東京生まれの韓国人。女優として活躍していた頃、心身のバランスを崩したことをきっかけにヨーガを始める。さまざまなスタイルを探求するなかで、2010年11月「アイアンガーヨガ」に出会う。2011年6月 中国で開催された「China-India Yoga Summit 2011 」では、B.K.S.アイアンガー師から直接指導を受ける機会に恵まれる。からだの声に耳を傾け、ひとりひとりに備わった美に気づき、高め、持続してもらえるような指導を心がけている。
スタジオ・ヨギーで、プロップスを使ったスペシャルクラス「女性のためのヨガ」・「プロップを使ったヨガプラクティス」を定期的に指導しています。
ほぼ毎回(レッスン時・練習時共)
皮膚や筋肉を通して骨格へとダイレクトにアプローチしながら、緊張なくプラクティスするために、なくてはならないプロップス。セルフプラクティスでは、100%ブロックやベルトを使います。ひとつのポーズにヨガベルトを5本、使うことも(笑)
スタジオ・ヨギー 銀座スタジオ
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スタジオ・ヨギーは、ヨガやピラティスがまったく初めてという方でも安心して気軽に通えるNYスタイルのヨガ、ピラティススタジオです。現在、全国に16店舗を展開しています。