ヨガラグをご使用になられたことはありますか?ヨガラグはヨガマットの上に敷いて、座位や横たわるポーズなど特にヨガマットのグリップを必要としないポーズで身体をサポートし、汗による不快感やすべりを解消する便利なアイテムです。
安全でヨーガに集中しやすい環境づくりに欠かせないヨガラグですが、従来のコットン素材のヨガラグは、約1キロの重量があり、汗を吸収するとさらに重くなり乾きづらい、持ち運びづらいのが難点でした。
ところが、吸水・速乾性に優れたマイクロファイバー素材のワッルフヨガラグは、従来のヨガラグの半分以下の重量と軽量で、凹凸のあるワッフル織が汗を瞬時にキャッチするので表面はいつもさらっと快適。洗濯後の乾燥も早いので毎日使いも可能です。
裏にシリコン加工を施してあるので、汗をかくことによってヨガマットとの密着感が増し表面が滑りづらくなるのも特徴です。
今回のヨガワークスラボでは、ワッフルヨガラグの速乾性を検証する実験を行います。
実際にワッフルヨガラグが使われるシーンとして、初夏の室内ヨガスタジオでじんわりと汗をかく環境を想定しました。設定環境は温度25度、湿度55%――冷房をかける程暑くは感じませんが、動くと発汗する環境です。また、汗のかき方としては、体が触れラグ全体にうっすら汗がつく一方、額や顎からぽたぽたと滴るような汗は手足の接地面や顔の真下部分に多く染込むような状況が想定されます。ですので、その状況をイメージしながら汗に見立てた水を霧吹きでラグに吹きかけると、20mlの水分が染込みました。
一般的なタオルを比較対象に、こちらへも同量20mlの水を染込ませたら、実験スタートです。
【発汗量の目安・参考】
人は動いている時はもちろん、寝ている時にも発汗して体温調節を計っています。汗の量は気候・体調・体格・期間など様々な要因が関わってくるため、それによって結果もかなり変動しますが、平均温度が30℃ 近い真夏の日中で体重65㎏の人の室内での発汗量は1日3Lで、同じ条件下で外を歩くと1時間に0.5L前後を発汗するという目安がでています。(クリーニングトータルシステム株式会社木戸商事様のHPより)
基礎代謝だけでも、これだけの水分が毎日体から出入りしているんですね。
使用機器
電子測り器(1kgまで計測可能)、湿度計、霧吹き、受けとして使う板
実験環境
2010年6月27日 ヨガワークス会議室にて。室内温度25度 湿度55%
実験方法
対象となるワッフルヨガラグ、タオルにそれぞれ20ccの水を霧吹きで吹きかけ乾燥具合を観測
干し始めて105分後にワッフルヨガラグは最初と同じ重量、つまり完全に乾いた状態に戻りました。
一方のタオルは、ようやく残留水分量が50%になりましたが、まだヒヤリと冷たい状態です。
ワッフルヨガラグの速乾性を検証する今回のラボでは、ワッフルヨガラグの速乾性を十分に裏付ける結果となりました。この結果から、ぽたぽたと大粒の汗が滴るようなシーンでは、一般的なコットン素材のタオルでは汗が繊維内に留まり、べったりと濡れた感触が継続するのに対して、ワッフルヨガラグは汗の蒸発が早くから始まるため完全に乾いていない状態でも表面は比較的さらっと保てることが言えます。
実験で使用したタオルと同じくコットン素材で、10倍以上の重量がある従来のヨガラグは、さらに乾燥時間が長くなることが想定できますが、乾きづらい、持ち運びづらいという欠点があっても、同じ理由でどっしりとした安定感とクッション性があるといった長所もあります。
これからヨガラグを取り入れてみようとお考えの場合は、ご自分のライフスタイルやヨガスタイルにマッチするヨガラグ選びの参考にして下さい。
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