vol.3 Sacred Sounds Yoga セイクレッド・サウンド・ヨーガ/NYC

大都会でありながら、街並みも、そこに暮らす人もフレンドリーでヘルスコンシャスなニューヨークシティ。たとえば、ヘルシーな朝食で一日を始めたら、午前中はセントラルパークを散歩して、フレッシュな空気で身体を満たす。ランチタイムの後は、カフェめぐりやウィンドウショッピングで街探索。夜はドレスアップしてブロードウェイ観劇に繰り出したり、キャンドル煌めくレストランでディナーやワインを楽しめば、思いがけない出逢いが待っているかも…。想像するだけで楽しそうですよね。

vol.3 Sacred Sounds Yoga セイクレッド・サウンド・ヨーガ/NYC<写真>ヨガインストラクターの宮川雅子さんは、一緒にいるだけで元気になれる女性。2012年7月に閉店したヨガスタジオ『OM YOGA』での指導経験を元に、現在は複数のヨガスタジオで指導。『YogaWorks SOHO STUDIO』で開催されている陰ヨガワークショップも人気。人気ヨガブロガーとしての顔も(日本語)

ヨギーにとってニューヨークシティをより魅力的な街にするのは、街中に点在するバラエティ豊かなヨガスタジオの存在。街を歩けば「YOGA STUDIO」と書かれた看板に遭遇することもしばしばです。エキサイティングな街だからこそ、ストレスや疲労をリセットできるヨーガが、人々の生活に溶け込んでいるのがうかがえます。されど、星の数ほど存在するニューヨークシティのヨガスタジオ。その中からお気に入りを見つけるのは、ニューヨーカーにとっても難しいもの。トラベラーにとっては、至難の業ではないでしょうか。
そこで今回は、ニューヨークに数日のみ滞在する旅行者の方も安心して通える、日本人ヨガインストラクター宮川雅子さんが在籍するヨガスタジオ『Sacred Sounds Yoga』と、雅子さんが日本語でヨーガを指導する『Three Jewels』をご紹介します。

魅惑の街だからこそ、ヨーガが効く。暮らすように旅するニューヨーク

<写真>オーナーのステファニーさんがとびきりの笑顔で出迎えてくれた/清潔感溢れるスタジオでは話題のAerial Yogaも体験できる

旅の疲労回復を目的に向かったのは、グリニッチヴィレッジに2011年にオープンしたヨガスタジオ『Sacred Sounds Yoga』。日曜夕方に開催される「ストレッチ&リラックス」は、陰ヨガとリストラティブヨガがミックスされたようなレッスン構成で、雅子さんの穏やかな声が響くなか、ボルスターなどのプロップス達(補助具)に完全にゆだねる心地よさといったら、まさに至福の時です。まどろみながらの1時間15分の後は、心も身体もすっきりリフレッシュ。アクティブなヨーガを好むニューヨーカーたちに、こうしたリラクゼーションを促すレッスンの人気が高まりつつあるというのもうなずけます。

<写真>『Three Jewels』近くには、地産地消をコンセプトにしたレストラン ABC kitchen や、人気ドラマSATCの舞台になった The City Bakery(写真)も。スタジオ帰りにブランチをしたら気分はすっかりニューヨーカー!?徒歩圏内にある チェルシーマーケット はニューヨークならではのお土産選びにもぴったり。

雅子さんが、日本語でのヨガレッスンを受け持つスタジオがあると聞いて、ユニオンスクエア近くにある瞑想・ヨガ・コミュニティーセンター『Three Jewels』にもお邪魔しました。火曜日の朝のレッスン「Gentle & Prenatal」は、妊娠中の女性も参加可能とありましたが、基本的なポーズをじっくりと行うもので、思いのほかハード。しっかりと身体を動かした後は、エネルギーが滞りなく巡る心地よい感覚とともに、清々しい一日がスタートできました。レッスンをご一緒した皆さんも、「ああ、気持ちよかった」と生き生きした表情で帰って行かれました。『Three Jewels』では、気功やチベットハートヨガなどのレッスンが開催される他、東洋思想関連の書籍が揃うブックストアやヨガグッズを販売するブティックが併設されています。

ニューヨークシティは、グルメもショッピングも、そしてヨーガも、求めればかならず、”わたしらしい”ものに巡りあえる街。ホテルや公園でのヨーガも楽しいものですが、質の高いプラクティスを求めるなら、ヨガスタジオでのレッスンには適いません。最新のヨガ事情に触れて刺激を受けたり、日頃のプラクティスを振り返ってみるのも、旅先ならではの楽しみかたではないでしょうか。そしてなにより、いつものわたしへと戻って来られるヨーガの時間を持つことは、旅する自分への、とっておきのご褒美になりそうです。

Text & Photo : 三浦久子(Yoga Per Tutti)、Courtesy to Masako Miyakawa