綿本ヨーガスタジオで「陰ヒーリング」クラスを担当するGORI宮下先生、ヨガインストラクターでヨガワークスが発行する『YOGAPRESS』ライターである村上華子先生、ヨガスタジオ・ヨガマで「子宝ヨガ」を指導する西川尚美先生、「今日からはじめる陰ヨガ」編集者・長島恭子氏、日本語版DVD『ポール・グリリーに学ぶ陰ヨガ』プロジェクトマネージャーで翻訳アシスタントを務めたヨガワークス伊澤加菜子による陰ヨガ女子座談会が、銀座の某カフェにて行われました。
― 陰ヨガとの理想的な付き合い方ってあると思いますか? たとえば、インヨガールの皆さんが、陰ヨガをおススメしたい人物像ってありますか。
西川先生「アメリカで受けたポール先生の陰ヨガティーチャーズトレーニングには、アスリートや男性も多く参加していました。その中に、オリンピック出場経験を持つという男性がいて、彼は競技で行き詰っていた時、陰ヨガで壁を超えることができたと話していました。他には、ビクラムヨガを教えているヨガインストラクターが、何人かいました。アメリカだと陰ヨガは、”陽”の方々にウケがいいんですよね」
― “陽”の激しい動きで、筋肉を酷使しているアスリートにとっては、関節周りや結合組織を整える陰ヨガは、柔軟性UPも期待できて、身体が自由に動くようになるのが、体感しやすいツールなのかもしれないですね。
西川先生「アスリートじゃなくても、たとえば、アシュタンガヨガを練習していて、2年くらい経つと、大抵の人は、ポーズの上達に限界を感じ始めると思うんです。そういう時に陰ヨガを取り入れてみるのもいいと思います。気が付けば “ブレイク・スルー”してるかもしれません(笑)」
GORI先生「大切なのは、陰陽バランスだと思います。わたし自身、陰ヨガだけをプラクティスしていた時期がありましたが、さすがに弛み過ぎてしまった(笑)それで、陰ヨガだけでは、ダメなんだと気がつきました。逆に、パワフルな”陽”タイプのヨーガばかりをしていても、やっぱりダメなんだと(笑)なので、特にビギナーの生徒さんにとっては、ポーズができるようになることも、そこに達成感を見出すことも貴重な体験ですが、やり過ぎる前に、バランスよく陰の要素を取り入れてもらえるように指導したいと思います」
西川先生「同感です!」
― 陰と陽の要素は、バランスよく取り入れることが出来て、初めて機能するんですね。
村上先生「私も色んなスタイルのヨーガを取り入れたいと思っています。必ず、途中でカウントについていけなくなるんだけど、やっぱりアシュタンガヨガを欲する日もあるので(笑)でも、ポール先生のお話しの中で印象的だったのが、『ヨーガも食べ物と同じ。1つに限定することなく、色々なものを食べていいし、自分らしいものを選択すればいい』という考え方。すっごく嬉しくなりました。私にとって陰ヨガは、どんな状態の時でも受け入れてくれる、器の大きな存在です」
長島さん「ジョギングも”陽”の動きですよね。私はジョガーなので、ジョギング前後のストレッチやクールダウンに、陰ヨガを取り入れています。そうすると、良い状態がキープしやすいんですよね」
<写真>編集者という職業柄、原稿の〆切に追われるのが日常という長島さん。「頭の中が”絶え間ない思考”で一杯になっているビジネスマンにも、陰ヨガは有効です」
― 身体のサインを読み取って、取り入れるべき要素が分かるようになるのが、理想的ですね。
長島さん「私自身、原稿の〆切に追われる編集者という仕事をしているので、思うのですが、頭の中が”絶え間ない思考”で一杯になっているようなビジネスマンにも、陰ヨガは有効ですよね。西川先生もおっしゃっていましたが、忙しいと、どうしても精神的に”陽”に偏りがちになります」
GORI先生「それにしても、こうやってああだこうだと、客観的に自分のヨガライフを顧みることができる私たちって…(笑)それだけで、幸せなことですね」
なにかと忙しい毎日を生きる私たちにとって、陰ヨガは、マイベスト陰陽バランスを探る冒険のようなもの。冒険の目的は、ポーズが上手くなることでも、瞑想を深めることでもなく、ただ少しだけ、客観的に自分を見つめられるようになること、かもしれません。次回は、インヨガール的ホームプラクティスに着目します。
GORI 宮下(ごり みやした)
ヨガインストラクター。1998年に人と関わる仕事をしたいと思いたち、整体の学校に通い始めたのがヨガへの一歩となり2001年に綿本彰からヨガ指導者資格を取得。2003年に指導を開始し綿本ヨーガスタジオにてパワーヨガ、陰ヨガなどの指導にあたる他、女性誌などのメディアを通してヨガの普及に努める。近著に『今日から始めるインヨガ』(主婦と生活社)がある。
村上 華子(むらかみ はなこ)
ヨガインストラクター・ライター。綿本彰氏の下でヨーガを学んだ後、2008年『HASYOGA銀座』を設立。YOGAYOMUやヨガワークス発行マンスリーレターYOGA PRESS等への執筆活動を通じて様々な角度からヨーガと向き合う。現在第一子を妊娠中。自身の妊娠を機に、マタニティヨガの指導や女性の心身に健やかさを育むヨーガの探求にも熱を注いでいる。
西川 尚美(にしかわ なおみ)
ヨガインストラクター。2006年に訪れたサンディエゴでヨガに出会い夢中に。2008年から「ハッピーじゃなきゃヨガじゃない!」をモットーに指導を始める。陰ヨガの世界的権威、ポール・グリリー氏に陰ヨガを学び、現在は、スタジオ「yoga-ma」で子宝ヨガ、骨盤ヨガ、陰ヨガなどを指導。著書「妊娠体質になる!子宝ヨガ」(大泉書店)が大反響を呼んでいる。
長島 恭子(ながしま きょうこ)
エディター、ライター。学生時代からサッカー専門誌の編集記者として取材活動をスタート。96年にフリーランスとなり、2005年、女性の美と健康をテーマにした雑誌『BODY+(ボディプラス)』を創刊。2007年、女性だけの編集チーム㈱Lush!を設立する。健康、ダイエット、美容、文化・芸能人のインタビューを軸に女性誌や単行本、ムック、PR誌を手掛ける。
伊澤 加菜子(いざわ かなこ)
ヨガワークス ブランドマネージャー。”ヨガするこころ、旅するきぶん。” をコンセプトにしたヨガプロダクツの開発を担当。2008年「ヨガエイド・チャレンジ」ジャパンローンチ、2011年「旅してヨガして日本の自然を守ろう」「ポール・グリリー陰ヨガTTC」などイベント・キャンペーンの企画に携わる。『ポール・グリリーに学ぶ陰ヨガ』DVDプロジェクト推進マネージャ兼日本語翻訳アシスタント。
聞き手:石垣 清香(いしがき さやか)
プランナー、ライター。世界中のウェルネスに関するニュース、トレンドをお知らせするサイト「ウェルネスクリエイション」、トレーナー&インストラクターのブログポータルサイト「ぴたトレ」主宰。世界中の日本女性レポーターからキャッチした最新情報をもとに、ヨガ、ウェルネス、フィットネスの「いま」を発信。ヨガ・ジャイロキネシス指導者。
国内で丁寧に作られたプロダクツ
熟練の職人による日本のものづくりが、ここちいいヨガをサポートします。
カーボンオフセットへの取り組み
ヨガマットバランスシリーズの製造や輸送で排出されるCO2排出量を基準に「温室効果ガス削減事業」へ出資しています。
ワークシェアリング募集
ヨーガをワーク(機能)させる存在でありたいと考えるヨガワークスの、ワーク・ライフバランスの形。
ピンクリボン運動への支援
より多くの皆さまが間接的にこのプロジェクトを応援できるよう、全商品を対象としています。