ヨガライター&ヨガインストラクターとして活躍するむらかみはなこさんが、プレママ時期(妊娠中)に役立つ呼吸法や、ママになってから取り入れたいヨガポーズなど、健やかなマタニティライフのためのヨガ的ヒントとともに、ヨガママンへの道をご紹介するコラム(全6回)のvol.4です。
月満ちていよいよ出産日が近づいて来たら、ヨーガで培ってきた「からだの変化を感じる力」を発揮するときです。初産婦のママンなら、未知の体験に恐怖が先立ってしまうでしょうし、経産婦のママンも、過去の辛かった出産経験を思い出すあまり、緊張してしまうかもしれません。「陣痛と陣痛の合間に、リラックスすることが安産への鍵」と言われるのは、精神的な緊張が産道をこわばらせるとお産を長引かせることになるためです。上手に休息を取り入れていきたいものですね。
陣痛時の休息にぴったりなのは、『こどものポーズ』です。ベッドの上で行なっても良いですし、フローリングやソファの上で、椅子やクッションにからだを休ませて行ってもOK。何かにからだをゆだねる行為は、精神的なサポートにも効果的です。精神が高ぶったり、辛いと感じるときは、『カパーラ・バーティ』の呼吸法で、余分な力みを手放しましょう。リズムカルに繰り返される短息呼吸は、心を落ち着かせ、お産に向けての体力温存や、気力の維持にも役立ちます。
息は吸おうとせずに、息を強く吐き出した反動で自然と息が入ってくるようにします。
妊娠前からハタヨガの実践でこの呼吸法を行っている方は、強い腹圧を掛け過ぎないように注意しましょう。
分娩第一期にはあぐらの姿勢で、分娩第二~三期には分娩台の上でも行えます。
妊娠後期に入ったら瞑想的な時間を過ごして、”わたし”との対話を大切にしましょう。リラックスする習慣はお産を助けてくれますし、瞑想によって直感力が磨かれることで、言葉を話さない赤ちゃんとのコミュニケーション力が育まれます。リラックスして自分らしくお産に臨むことで、この上ない”Shanti(平和・至福)”な瞬間が待っていますよ!(むらかみはなこ)